愛犬と海と日常

貧乏性を抜け出して優雅に時間を使えないものか

マインドマップで思考の旅に出る

最近、頭の中がまとまらなくなってきた。


少し前まではとくにメモを取らなくても、頭の中だけで作業途中の組み立てや構造の計画に問題を生じることはなかったのだが。
請け負ったホームページやブログで主題とカテゴリーとその内容が、どうもしっくりこないことがあるのに気づき少々焦ってしまった。

 

あぁブレている、頭の中が。と、気がつくだけまだいいか、と気を取り直し現職の頃にやった(と思う)マインドマップを作成してみることにした。

 

道に迷ったときは、初めに戻るのが正解な気がする。しかも早めに。

マインドマップは、脳がいつもの自然な方法で、スピーディに効率よく機能できる「自然な思考ツール」と言われている。

なかにはずいぶん使いにくいものも多いので、やはりいちばん分かりやすく創始者であるトニーブザンを選ぶことにした。
ソフトも多く販売されているが、それは必要ないと私は思う。

 

なぜなら、脳の働きに即した「放射状の思考の展開」を紙のうえで再現したのがマインドマップなのだから、ソフトに従属するなどもったいないと感じるのだ。

 

必要なものは、思考を止めずに書き広げられる大きな無地の紙と、単語やイメージの絵がアイデアを刺激するメモリートリガーになるように、カラーペンがあれば良い。色は多いほど楽しさが増す。

 

わたしは早速、何十年ぶりかでスケッチブックとカラーペンを買いに、いそいそと文具店に出かけた。子どもの頃から見慣れたmarumanのオレンジと黒の模様のスケッチブックのA3を選んだ。

 

画用紙の中心に、目的(セントラルイメージ)の絵を描く瞬間は、見えない期待感でワクワクする。そこから幾つもの枝を放射状に広げ、カテゴリーを想起していく。
さらにカテゴリーから連想するものの枝を幾つにも伸ばしていくのだ。


自由で楽しい連想ゲームのようなもので時間はそうかからない。書き直しはしない、結果を考えず思いつくものを書き留めていく。フレーズではなく単語のほうが次の想起につながるようだ。

順番にアイテムをリストに追加するような、線形的な思考は脳の思考を制限する。
リストが増えるほど思考は衰えていくので、脳は、リストで効果的に考えたり、ものごとを整理したりすることは得意ではないらしい。


つまり、脳にとって自然に覚える方法は、キーワードに全体像を反映させることのようだ。放射思考は、文章やメモなどのノートの記憶よりはるかに情報の全体像が一目でわかる。

コツは自由にのびのび書くこと。楷書で丁寧に、しかも腺が切れないようにつなげて書くことが大事らしい。脳に切れ目がないがごとく。妙に納得。

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感想(2件)

ともあれ、将来の構造にせよ、身近な課題にせよ、マインドマップを書いておくと目標がブレない。

 

これはどのような課題にも使える。学習に、仕事に、つき合い方から家庭内まで、頭の中を整えたい、道筋を見つけたい、何から始めるのが良いかなど。

なにより作っていて、書いていて楽しい。キレイに仕上げる必要なんてない。
出来上がったものはまさに世界にひとつ、自分の分身のように感じる。

 

さらにいつでも枝を増やし、変化する状況に応じてマップを広げることができる。
仕上げたあとは気持ちに余裕ができるので、目標に近づく作業の不安がなくなる。
とても楽になる。
机の上にたった一枚、他人からしたら画用紙いっぱいの落書きにしか見えない図があるだけで。