今年もちゃんと冬が来たんだなー、と思う。
一時は秋すら来るのかいな、と不安だったけど。
寒くなるとお決まりの「朝起きるの辛い」症候群。
眠ってるわけじゃないんだけど、グズグズと布団の中に居たい。
あ、言っておきますが「年寄りは早起き」という概念があるようですが、あれは真っ赤なウソ。
長い間お年寄りにまみれて仕事をしたのでよくわかります。
早寝早起きのお年寄りはあまりみかけませんでしたねぇ。
明け方巡回時にパッチリ視線を合わせてきて「ギョッ」とすることは何度もあったけど、それは早起きではなく「不眠」
ただ、年をとるとあまり長く横になるのは辛い。腰や背中や首が痛くなってくるから仕方なく起きだすわけです。私も十分高齢だからよくわかるようになってきましたよ。
母も寒いと朝起きてこない。なんたって95歳、眠ってる顔はもう生気を感じませんからね、おまけに呼吸も浅いし。
そうなると母の部屋を行ったり来たり、こちらとしたら落ち着きがなくなるわけです。そのうち、ああよく寝たとばかりにケロリと起きて来た時にはもう、安心を通り越して腹が立ってくるのですよ。
夏に比べると、犬の散歩の時間も遅くなったのは確かですね、(若く見えて実にうらやましいが)犬も同じように歳をとってますから、しかも人間の数倍の速さで。
以前のように身体全体で「あさんぽ、行こう!」というような熱いアプローチはもうなくなって、起きてはいるけどゲージから出てこないしまつ。
で、なだめすかしてあの手この手。
「ほら、犬くん。散歩行っておいしーご飯たべよ」などちやほやして、ゲージから引きずりだすのです。
「なんかこの方法間違ってない?」と自分に疑問を感じながら、風邪をひかないように「さあ、今日はどれにするぅ?」と洋服を着せて出かけるのです。
そしてどんどん過保護になる。
ん?そうです。要するにしつけができていないのですけどね。
犬くんも大人になって、少し落ち着きが出て来て、膝の上でウトウトするようになったので、飼い主としてはこの上ない至福の時なのですが。
ずっしりとした重み(10キロを超しているのでやや重すぎですが)を感じ、デカデカ成長した手足がすでに膝の上からはみ出ているけれど、その寝顔は何物にもかえがたい宝物。
頬ずりしようと顔を近づけると、瞬時に目を開き、右手(足?)の肉球で私の顔をパシッと抑える。見ていたかのようにね。
「お前はネコか?!」