愛犬と海と日常

貧乏性を抜け出して優雅に時間を使えないものか

元気犬が血を吐いた!

毎回ご飯の時間の30分前から催促鳴き。

いつも食べることしか頭にないとしか思えないお元気マルプーが

今朝はいきなり血を吐いた。

本人(犬)より驚いたのは飼い主の方。

そういえばこのところ、起き抜けの胃液吐きや、散歩途中に逆咳を起こし座り込んで吐くなど、気になることは幾つかあったっけ。

 

普段から、散歩中は落ちているものをすぐに口に入れる癖があり、片時も口元から目が離せない。草や枯れ葉はもちろん、枯れ枝などポリポリかりんとう状態。

子供の頃は、白いものが目に入るとパクっと食べてしまい、よく投げ捨てられた煙草を誤食した。その後しばらく具合がわるくなり翌日までにケロっと吐き出していたので、散歩にはいつも神経を張る。

 

今朝は朝ご飯をいつもどおり平らげたあと、ケプっと食べたものを固形のまま全吐きしたが落ち着かず、すぐにまた同量程度のカリカリを出してしまった。それで、昨晩から全く消化していなかったことに気がついた。

それでも吐き気がおさまらす、途中で水をがぶ飲みしたと思ったら音もなく唾液と一緒に鮮血を吐いた。

 

医者に行かねば!とにかくあわてて、とるものもとりあえず。

が、いつもの病院へ連絡するがあいにく休み。

仕方なく近くで空いてる病院へ駆け込んだ。

 

時間外診療だったが事情を話すと気持ちよく開けて看てくださった。

たっぷり経験を積んだであろうことが伝わってくるような安心感のある先生が、ふんふんと仔細を聞いてくれていたが、途中でニマニマと口元が笑っている。

えっ?! 「あー、重篤な状態ではないんだー」ということが理解でき、力んで説明していた自分に気がついた。

 

「たぶん、食道からの出血でしょう。吐きすぎて胃液で食道に傷をつけた食道炎です」迷いのない答えに安ど感が湧き出るのがわかった。

普段からの食べ過ぎで胃潰瘍か?しかし、鮮血だから肺からの血か?と、混乱していた頭が一瞬ですっきりし納得した。

ワーワーと私が騒いだのだろう、医師は笑顔で「エコー撮りますね、一応肺も見ておきましょう」

待合室で待っている間、脱力状態でほっと感にひたる。

血液検査で脱水あり、「何度も吐いた後だからね」と、どこまでも先生がやさしい。

検査結果も特に異状なく、今日は絶飲食だからと補水と吐き気止めの点滴を受けて、制酸剤と胃腸の薬を5日分もらって帰宅。

 

ふりかえれば、本人(犬)は病院に着いたあたりからいつもと変わらず動き回っていたし、外でチーさせろと言い、元気犬に戻っていたっけ。

 

抱っこして帰宅途中、「はあ~!」ほんとに心配させるよねー。だから食養生しなさいって言ってるでしょう。だいたい食べすぎなのよ。散歩のときにあれこれ拾い食いするのをやめなさい。などクドクド言い聞かせながら、結局自分の管理不行き届きを自ら責めていることに他ならなかった・・へっ

 

「お薬を飲む時だけ少量」と先生から許可をいただき、大好きなゼリー状のおやつに潰した薬を混ぜるとペロリと食べて「もっとちょうだい」のポーズ。

どうしたらそんなにかわいく鼻を鳴らせるのだろう? 

いつもは大型犬のような声で吠えまくるくせにねえ~。うーむ、犬もなかなか。

いかん、いかん。これに負けて食べさせてしまってはいけない!

どうやら我慢するべきはわたしのようだ。