ライターもどきを始めてからほぼ一年がすぎた。
対価をいただきながら不遜だが、趣味の範囲で遊び半分ではじめた。
なんでもそうだが、中途半端のままではすまなくなってきた。同時に「仕事」の意識が少し芽生たような気がする。
これまでは、人に話す際に「いやあ、趣味で」「ちょっと頼まれたので」「老後のお小遣いですよ」などと不明瞭な返事をしていたものだが、話の中で「仕事が」と時々表現している自分に驚いている。
というのも、人の紹介で大きな会社から依頼が入りかけている。もちろん福祉系だが、2種の事業所を数件ずつ抱えておられて、HP及びSNSの作成運営代行の希望らしい。
そこで見積書をつくることになったわけで、お相手はこの世界に不案内だという。
これまた私にとっては敷居が下がり気が楽というものといいたいところだが、いろいろ問題が出てきている。
放置されたままの法人HPがすでにあり、担当が替わりそれがいつ、どこに、いくらで頼んだかわからなくなっている。
調べると使用サーバーは分かったものの、それをどうしたいのかの答えがないまま進行しない。
現存のページを同サーバーのまま作り替えたいのか、サーバー移動したいのか、その場合もちろんIDも何もわからない。大手の作成会社に頼んでいたら、なかなかいじれない場合も多い・・
まあ、この件は断ち消え感が強いが、それはそれでよい。なぜなら見積もりなどを作成してみたことで、仕事観満載、ちょびーっとだけプロ意識が芽生えたかもだから。
そうなると、私の場合なにごとも形から入る主義なので、早速ヨ〇バ〇カメラに一眼レフを物色に行く。
実は、今までも現地に写真を撮りに行った際、スマホを構えると「え、スマホで撮るの?」という顔をされたことが何度かある。
この際、なにがしかのギャラをいただく以上は、プロ並みのカメラを持つのはエチケットかも、と生意気なことを考えたからである。
膨大に広い店内いっぱいのカメラの展示に目がくらみそうになり、イケメンの店員さんを手招きし通り一遍の説明を受ける。
「全くわからない!」実は、と今回来た経緯を話すと、がぜん説明に熱がこもってきた。「いやあ、見てくれはとても大事です。初めてでも大丈夫なものはコレです」
今はミラーレスの時代だそうで、もはや一眼レフではないのだそう。一眼カメラと呼ぶのだとか。
キャノン、ニコン、ソニー、レンズで優秀なのはだんとつソニーなのだそうだが、私には何を言われても寝耳に水、猫に小判。
迷っていたら、ニコンの紹介欄に初心者マークが付いていた。なんだか、ほっとした気分になって「ニコンZ50」を手に取ってしまった。
あとは、店員さんたちの連係プレーに乗せられ、気がつくとヨ〇バ〇カメラのお決まりの下げ袋に、カメラ一式を抱えて帰って来たのだった。
帰宅するなり、夫が思いきりあきれた顔で笑う。「ありえ~ん!!ほんとに買ってくるかあ」たしかに。
今日は下見をして話を聞くだけの予定だったはず・・
まあいっか。どうせ欲しかったわけだから。
そこに夫がまた「そういうことをしたかったのならもっと若い時にしとけばよかったのに、今からしても」などと不埒なことを言う。
この人は「ああ、もっと昔にするべきだった」といって、せずに人生終わるつもりだろうか、と思った。
わたしは違う、思った時がはじめ時。人生遅いということは無い、と思っている。
このウキウキ気分が証拠だ。
ただ、買ったその時から上手な写真が撮れるわけはなく。
マニュアルで撮るにはまだまだ勉強不足。
一眼カメラの意味なく、目下オートばかりで撮っている。
毎日手に取り、写真を撮ることが大事だそうな。
すでに「写真教えます」のストアカに惹かれている今日この頃。
(まずは自分で努力すべし! はい。)