愛犬と海と日常

あ~、やっぱり貧乏性は治らない。また忙しくなってきた~。

給付金7万円の使い方

住民税非課税世帯に7万円が支給された。


給付金の背景には、新型コロナウィルスの影響による経済活動の停滞や、雇用の減少などの問題があり、政府は経済の再活性化や雇用維持・創出を図りたいとの意図を持っている。

 

具体的には、給付金を受け取ることで個人や家庭の消費活動を促進し、経済全体の活性化を図ろうというもの。
たしかに給付金で、一時的に経済的な困難を乗り越えることができる。

収入が減少したり仕事を失くした人には、生活を維持するのに給付金は貴重な財源となるはず。

 

消費活動が活性化すれば、小売業やサービス業の需要が増え、雇用維持や拡大にもつながっていくなど、給付金は経済支援のために導入された制度であり、経済不安や将来の希望につながる役割を持っている。
つまり、経済の持続的な成長に寄与することが期待できなければいけない。

 

じゃあ、経済支援のために有効な使い方ってなんなのか。


1.生活費の補填

2.借金の返済

3.貯蓄する

4.将来のための投資

5.地域の支援活動への寄付、などだろうか。

 

7万円以下の借金の人は救えるが、それ以上ならどうなのか?
将来のための自己投資をギャンブルと勘違いする人はいないだろうか?
ボランティア活動や地域団体などに寄付できる余裕はあるのだろうか?

仕事をするために資格取得の費用にあてたら建設的なのか。

 

そもそも、いろんなことがらを解決できるほど大きな金額ではない。
かつて介護保険や障がい者の支援に関わっていた頃、破天荒な使い方を多く見てきた。

タンスの引き出しの奥にしまい込んだまま忘れてしまい、買うものも買わず、いつもどおりの低栄養の食事を続ける人がいた。

 

また、手にした翌日には博打でスッてしまった男性がいた。
出入りの手伝いの女性に、気前よく全額バラまいてしまった男性。
認知症の親の給付金を、全額流用してしまう家族。
せびられるままに、男性に全額渡してしまう精神疾患の娘。
ゴミと一緒に捨ててしまったお年寄り。
あるだけデリヘルに使ってしまう難病の男性、などなど。

 

給付金と聞くと、いまだにそのころのやるせない思いがよみがえる。
かれらにどうすることもできず、どうしてあげようもなかった、苦い思い出。

 

説教じみたことを言うつもりはない。
現実はこういうものだ。それもこれも総括しての給付金なのだろう。
様々な使いみちがあって、ヨシ・・かもしれない。

 

経済の復興と持続を願う給付金の意義を考察し、自身の状況や目標に合わせて、経済状況の改善のために給付金を有効活用できることを願う。

 

今回の給付金実施にあたり、ふと感じたこと。
正解など何もない。


何も考えずに消費するのがいちばん健全な使い道なのかもしれない。