愛犬と海と日常

貧乏性を抜け出して優雅に時間を使えないものか

認定調査の前に家族がやるべきこと

母の三回目の認定調査の連絡がきた。

本当は四回目だけどコロナのお陰?で昨年、一年間の無条件延長となっていたもの。

コロナ自粛も解禁となり、久々調査の予定となった。

専門の民間調査事業所が幾つかあるが、今回は管轄区役所から直接調査員が来るという。

家族の対策

ふーむ。さて、どう対応策を練るか。

かつて利用者さんの家族によくあったケースが、お願いしますと支援者に丸投げするタイプ。

同席すらケアマネに依頼し、結果が出てから不満や苦情を訴える家族も多かった。

納得いく結果を希望するなら、調査前の準備をする必要がある。

 

調査側は事業所や支援者より家族の意見を重視することをまず頭に入れる。

母は要介護1をずっとキープしている。出来ればこのまま継続したい。

 

また、母はショートステイしか利用していない。

認知症の自覚がなく「あんな人たち(認知症の人)と一緒に居られない」とデイサービスを拒否するからだ。

また、身体を動かすことが嫌いで、というより「なんでもやれるけどやらないだけ」と自分では思っているようで、自尊心が傷つくのかリハビリも受けようとしない。

ショートステイ利用は、本人のためというより我々同居家族のレスパイトのためというのが実際のところなのだ。

さて、ここで要介護度が問題となる。

要支援では点数が足りず、ショートステイの定期利用に自費発生してしまう。

要介護1以上になると、同じサービスで支払う料金だけが高くなるという介護保険の仕組みがある。

 

主治医の意見書は影響が大きい

これを何とか阻止するべく、まずは主治医に交渉に行ったほうがよい(受診同行で、やんわりとお願い、または根回しをすること)

 

医師はえてして日常の生活状態を知らない。受診の時しか見ていない医師は、問題に何も気づかないことが多いため、常日頃から生活状態の変化を医師に伝えておくとよい。

 

現在の母は徘徊、失禁、物忘れ。

とくれば以前なら要介護3は決定していたところ、今は判定が厳しくなっているようだが、要介護1の状態ではないだろう。

 

「先生、そのあたりは・・の程度で書いておいてくれませんか?じゃないと、介護度が上がると負担金が・・」などと、ごろにゃんしてみる。在宅介護重視の昨今、医師も心得たもので「わかった。全部書き込むと危ないから端折って書くよ」などと、具体的な相談をすると親身になってくれる。主治医とは日ごろから距離を縮めておいたほうが良い。

調査を受ける心構え

後は、調査員を受け入れる際の設定だが、要介護者の部屋はあまり整理されすぎていては良くない。

認知症の女性の大半は人が来る際にいつもしない部屋の掃除をして、身づくろいをして化粧をしようとする。

化粧するなら思いきり色を付けといてもらいたい。間違っても薄化粧で美しくしてはいけない・・笑    

 母も例にもれず、「じゃ」と腰を上げ掃除を始めようとしたため止めた。

「とにかく、いつも通りで良いから、服も普段着で」といいきかせた。

自室も不衛生でなければ片付いていないほうが良い。

「自主性に任せて自由にしてもらってます」と言っておく。

 

当日の朝、間違ってもカレンダーを見て「今日は何日」と教え込んではいけない。

母は緊張体質のため、年齢も日にちも間違えて答えた。

住所に至ってはパニックになって全く答えられなかった。

 

役所からの調査員だからとて、ベテランとは限らない。

型通りの質問を本人に行った後、かならず家族に補足を聞いてくれる。

もし、聞かないで帰ろうとする調査員が居たら、呼び止めて日ごろの状態を必ず伝えることが肝要。

 

質問項目以外に興味を示さない調査員がまれに居る。

その場合は「家族は困っているので概況欄に記載してくださいね」と言えばよい。

 

多くの人が勘違いをするのだが、介護保険利用は介護の手間が多いか少ないかで決まる。ここを念頭に置いて、調査員とやり取りをしないと持病の説明や、病気の大変さに話の力が入り、ピントのずれた時間の無駄をすることになる。

 

あくまで、「・・のために家族にこれだけの介護の負担がかかっています」ということに主眼を置いて伝えていく。

 

さて、ほぼ要介護1継続の準備は整った。