愛犬と海と日常

貧乏性を抜け出して優雅に時間を使えないものか

レモンの木が実をつけない理由と解決法

6~7年、レモンの木が全く実をつけない。

植え付けて2、3年は花が咲いたことがある。それは良い匂いを放ち、花が落ちる頃に小さな実が出来るのだが、かならずその実はいつの間にかポロリと落ちてしまうのだった。

何度も咲いては実が大きくならずに落ちてしまう。あげくこの数年は全く花も咲かなくなってしまった。次第に枝から緑の色が抜けはじめ、一度も収穫することなく1~2本の緑色を残して枝は白く枯れてしまった。

 

あわてて、日当たりが足りない? 水不足? など考え、大きな鉢に栄養価の高い土を入れて植え替え、日照一番の場所に移動してみた。

 

が、元気を取り戻す様子はみえない。ご近所のミカンやレモンは、枝いっぱいに花をつけ、種類によってはもうたわわにみずみずしい果実が成っているのに。

散歩の道すがら、よそのお庭の植木を見ながら気になったのは、意外に小さな鉢で花や実のなるものが育っていることだった。

 

変わらず、よみがえる様子の無いレモンの木を見ながらどうしてもこの時期、元気なレモンの木がほしくなり、買いに行くことにした。

目に留まったのが、オレンジミニレモン。すでに一度収穫は終わったものらしいが、まだまだかわいいピンクの花をつけて元気がよい。

 

女性店主が育て方を教えてくれたのだが、先代レモンの木を枯らしてしまったのはどうやらわたしだったようだ。

ピンクのかわいいつぼみ

失敗しない育て方のコツ(基本からできてなかったぁ)

店主はガハハ、ハ、と大笑いをして「植物を枯らしてしまうひとの三大原因があるんですよ」という。なんと【水のやりすぎ】【大きな鉢に植えすぎ】【肥料をやらない

うっわぁ~❕ 全部あてはまる。

 

「水はたっぷり上げたら乾くまでやらない」
「今のレモンの鉢はどのくらいの大きさですか?」というので、手を広げて野菜用の大きなプランターを示すと「植物も生き物なので、生態を考えたらわかりますよ」と、説明してくれた内容がとても納得できるものだった。

 

つまりは、狭い鉢の中で根っこを伸ばす場所がなくなって危機感を持つ、そこで子孫を残そうと必死になるのだという。だから小さな鉢の中でも沢山の花を咲かせ、実をつけるというのだ。

「まして柑橘系はおさぼりさんで、大きな鉢に入れてしまったら安心してしまい、ゆうゆうのんびりと何年も実をつけないですよ」
との説にはなっとく感が半端なく、笑ってしまった。

 

もし鉢を植え替える場合は、決していきなり大きな鉢にするのではなく、ひと回りずつ大きなものに替えていくのがコツだそうだ。
あまりにも無知なわたしに、オレンジレモンを託すのが不安だったに違いない、こと細かに丁寧に教えてくれたのだった。

 

お世話の方法をしっかり聞いて、3月と9月に与える肥料などをおすすめのまま購入して帰宅、ワクワク感いっぱいで風通しと日当たりの良いベストポジションに置いた。

 

それにしても、植物側にしてみれば危機感で子孫を残すとは気の毒なものだ。かれらだって、広い敷地で楽々好きなように生きていきたいだろうに。

考えたら人間も戦後大変だったころのほうが、たくさん子供を産み育てていたんだね。