高齢犬に必須のベッド
17歳になる我が家の中型犬に最高の布団を見つけた。
商品は知っていたが、我が家には高価すぎて検討することもなかったものだった。
犬友達からの誘いで自宅に招かれた際、実物をみて感動した。
「今まで何度もベッドを買い替えたでしょう、その費用を考えたら勿体なくて」と友人の言葉。なるほどね。
確かに、夏用冬用、臭いが取れなくなり丸洗いのたびに使い物にならなくなると処分し、ペットのベッドは消耗品と考えていた。
なにより、目の前の犬のくつろぎようはどうだ。いつもの小太郎(友人の犬名)じゃない、見るからに気持ちの良さそうなクッションに全身を包まれて、至福の目がとろけきっている。いつものように吠えかかってこないのか?
というのが、うちの17歳が先日ひどい下痢になった。およそ2週間治らず。夜間帯に数分おきに便意を繰り返すため、ほぼ一睡もできない毎日。さすがにただ事ではないと察し、3日目の夜が明けるのを待って医者に走った。
便を採取して検査した結果、細菌性のもので、頻繁に繰り返す下痢で腸が痙攣をおこし、内部で出血があるとのこと。その日から数日絶食。最も本人(犬)も食べる気力は全くなさそう。点滴と抗生物質の注射と飲み薬で通院。
ペット用のオムツって、尻尾の穴が良しあしで、ひどい下痢の時はここから、便がシャワーのように吹き出すことになり、なんともはや・・の状況になる。
で、何度も床を汚して、さすがに犬ながら申し訳なさそうな顔をしていたので、人間の介護用のオムツで、ペットオムツの上から尻尾ごと包み込んだら大正解。
ただ、その際は尻尾ごと汚れてしまうので、部分的に洗ってあげる必要はあるが、粗相をする度の大変な手間はなくなった。
抗生物質が効いたのか下痢が止まってきた。
が、何も食べておらずげんなりしていて着替えから寝返りから全介助になった。
痩せて骨ばった体で同じ体位で寝ているので、さすがに褥瘡が心配になってくる。
そうそう一日中、傍についても居てやれない。使っているベッドは型崩れもひどく、くたびれ果てておりちょうど買い替え時だったので、やっと本気でベッド購入を考えることになったのだ。
さて、覚悟を決めてしまうと、アレコレ商品を見ながら楽しくなってくる。
「へえ~、カバー取り外しで洗えるのかー」「ふう~ん、30日トライアル?お試しありだ」「サイズが大きいと、た、高い!」
しかし、高額だからこそ、失敗して買い替えしないで済むように、ゆとりの大きさのものを買うことにする(自分に言い聞かせる決意表明)
犬は固い床が好きなわけではなかったのか、快適なベッドとプライベートスペースを与えるのは飼い主の義務なんだ! 「世界のブランド」に、すっかり洗脳され、ウキウキ気分の単純なわたし。
よし、もう少しで完全に下痢が治ったらね(いきなり汚されても、というやはり貧乏性な心配をする飼い主)最高のベッドを用意してあげるよ。
なんたって君のためだもの!